皆様こんにちは。ちゃはちです。
マタニティ・ベビー用品量販店めぐり第2弾ということで、今回はうさぎのキャラクターでおなじみの「西松屋」さんへ行ってみました。
多くの子持ち友人に「西松屋最強」と言わしめるその理由とはいったい何なのでしょうか?
基本情報です
西松屋の創業は1956年。アカチャンホンポ同様、会社としての歴史はかなり古いものがあります。
ルーツである呉服店が、お宮参りの衣装や出産準備品の販売をする会社を立ち上げたことが歴史の始まりです。
今や東証1部上場企業。全国に892店舗もの店舗を展開する一大チェーン店です。(2016年8月現在)
直近の2016年2月期の決算でも、経常利益は6,106百万円。ちょっとでいいからうちの会社に分けてくれ!
お店の印象
今回来店したのは西松屋お台場デックス店。
観光客も多いお台場のデックスという商業施設内にあります。
「お台場なんて僕が子供の頃は草むらと海しか無くてねー。人なんか住んでなくてフナムシしかいなかったんだよー」
なんてことを若い子に話すとたいてい
「へーそーなんですかー。ふーん」
と感情のかけらも感じられない生返事をされるので、もう言わないことにしてます。
今言っちゃいましたけど。
店内の通路幅はアカチャンホンポ同様に十分広いです。
ベビーカーでのすれ違いも可能だと思います。
でもアカチャンホンポとの違いは…
「客が少なくてより買い回りがしやすい」
という点です。
「なんだよ、全然流行ってないんじゃんか?この店大丈夫なの?」
と思ってしまいますが、実はこの客の少なさこそが西松屋の強みとなっているようなのです。
ガラガラ経営
西松屋はあえて店を客で一杯にしない。
そうなんです。わざとなんです。
どういうことかというと、客を一店舗に多く集めすぎると買い回りのしにくさだけでなく、商品陳列や人員配置などの店舗運営効率が落ちるため、あえて一店舗当たりの商圏人口を少なく設定し、ガラガラの店を作っているのです。
もし想定しているよりも客数が増えるようなことがあれば、近隣にもう一店舗店を作り、ガラガラを維持するそうです。
これが「ガラガラ経営」と呼ばれる西松屋の店舗運営手法です。
店内が本当に静かなんですよ。BGMもないです。
アカチャンホンポの喧騒とはまるっきり正反対です。
こうすることによって、客の買い回りのしやすさと、ローコストでの店舗オペレーションを実現させ、結果、商品価格を低く維持することに成功しているのです。
恐るべし西松屋。
低価格帯衣料品の充実ぶり
品揃えの特徴としてはやはり、衣料品の品揃えと価格帯の低さですね。
基本衣料品に関しては自社ブランド商品の取扱いです。
それが大量に陳列されています。そして全体的に低価格のプライシングになっています。
もちろん衣料品以外にも一通りのマタニティ・ベビー関連商品は揃っていますが、アカチャンホンポに比べてこれらの品揃えは多くない印象でした。
特にベビーカーや、チャイルドシートなどは取扱い数はそれほど多くなく、力の入れようから考えると、「西松屋といえば衣料」ということなんだと思います。
ものすごい速さで成長していく子供。その衣料品の買い替えスピードはきっと半端ではないと思います。
普段着として着るものについては、いかに低価格で揃えられるかということが親にとってかなり重要なんだと想像できます。
いや考えただけで震えますよ。こないだ買ったばかりの服があっという間に着れなくなってまたすぐに買いかえなければいけない、なんてのが続くんですから。
僕なんて買ったTシャツを襟がよれよれになるまで使って、さらにパジャマ用にして、いよいよ湿気臭さがとれなくなるまで使い倒しますからね。何年も。
そういった意味で言うと子育て世代の親にとって西松屋は非常にありがたい存在なのでしょう。「最強」と言いたくなる気持ちも分かります。
買いやすさ・選びやすさ
陳列什器は高さがあり、上段部分まで商品が並んでいます。特に衣料品については最上段の商品には手が届きません。
では、どうやって最上段の商品をとるのかと言うと…
こちらです。
その名も「商品取り棒」
ド直球のネーミングです。
この棒が売場に備え付けられており、各自でこの棒を使って上段の商品を引っかけてとるのです。
試しに使ってみましたが…
うん、まぁ、無いよりいいけど使いにくいっすね…
なかなかテクニックが必要そうです。
しょっちゅう西松屋に買い物に来るようになればそのうちうまくなっていくのかもしれません。
きっと「西松屋マスター」になるには最低限、この商品取り棒を自在に扱えなければならないのでしょう。
そう考えると「絶対うまくなってやる」という謎のやる気がメラメラと燃えてきますね。
燃えないか。
でもこのあたりの不便さは西松屋の低価格路線を支えている割り切りでしょうから、客側がその分安さの恩恵を受けられると思えば、許容できる人は多いのではないでしょうか。
それから、「AR情報ナビ」という仕組みもありました。
これは西松屋のアプリをあらかじめダウンロードしたスマホを、売場に設置している専用のPOPにかざすと、商品説明の動画が見られるというものです。
やってみました。
流れてきたのはこの動画
西松屋 ELFINDOLL:カバーリング組布団 10点セット
確かに詳しい商品の説明が動画で見られるのは購入の参考になります。
が、流れる画像はユーチューブの動画なので、何もアプリ経由で行かなくてもユーチューブで直接検索してもいいような気もします。
また、対応している商品がまだまだ少ない印象です。
オリジナル商品以外にも拡大してくれるといいんですけどね。今後に期待しましょう。
西松屋アプリはこのAR情報ナビが見られるだけでなく、お気に入り登録した店舗のチラシ情報の確認や、セール情報も見ることが出来ます。
でも個人的に、ダウンロードするにはもうちょっと何か欲しいです。
こちらも今後に期待します。
「西松屋を使い倒してやる!」という方にはいいかも知れません。
ダウンロードはこちらからどうぞ。もちろん無料です。
あ、それから店内の価格表示はすべて税込表示です。
消費税の表示方法というのは消費税法に定められていて、原則は税込表示です。
しかし消費税が8%に増税された時に、特例措置として税抜表記も一定の条件を満たせば認められることになりました。(期限が定められた時限立法です)
これを機に多くの小売店や外食チェーンなどが消費者に割高感を与えないよう、税抜表示を導入するようになったのですが、消費者の側からするとやはり分かりにくい。
そんな中、西松屋はしっかり税込総額価格の表示をしていますので、とても分かりやすいです。
このあたりは非常に好感が持てます。
そもそも価格に自信があるということなのかもしれませんね。
ポイントシステム
アカチャンホンポにはあったポイントシステムですが、西松屋には無いようです。
企業にとってはポイント原資も大きなコストですからね。
効率重視の西松屋らしいのかもしれません。
家電量販店でいうところの「ケーズデンキ」の手法ですね。
ネットショッピング
西松屋のネットショッピングサイトは2つあります。
一つ目は、公式サイトです。
こちらはDeNAショッピングとの共同運営とのことです。
ですので、DeNAショッピングで貯めることが出来るモールポイントが貯まります。
よくDeNAショッピングを利用するという方にはいいかも知れませんね。
あと、auの携帯を使ってる人。
送料は2,980円(税込)以上で無料です。
二つ目が楽天市場店です。楽天市場の中にあります。
こちらも楽天ポイントが貯まりますので、貯めている方には魅力がありますね。
送料は一律540円(税込)です。(北海道、沖縄は別設定)
明確な送料無料ラインはありませんが、高額商品には送料無料のものが多そうです。
送料、ポイント、価格、総合的に判断して、その都度どちらを利用するか考えるのが良いですかね。
まとめ
西松屋は全国に892もの店舗を展開する(2016年8月時点)マタニティ・ベビー用品量販店の一大チェーンで、東証一部上場企業です。
店舗は通路幅が広く、かつ混雑していることが少ないので買い回りは非常にしやすいです。これは、あえて一店舗当たりの客数を減らすことで運営効率を高める「ガラガラ経営」と呼ばれる西松屋独特の出店戦略によるものです。
特に衣料品の品揃えは豊富で、価格帯も低めに設定されているので、育ちざかりの子供を持っている家庭には非常に重宝します。
効率重視なので、商品の陳列の仕方など一部買い辛さを感じる部分もありますが、色々な工夫をしてこれを補うような取り組みが見られます。
また、店内の価格表示は全て税込なので、消費者にとってはとても親切で分かりやすいです。
アカチャンホンポにあるようなポイントシステムはありませんが、ネットショッピングではポイントを貯めることができます。
ネットには公式サイトがDeNAショッピングに、支店が楽天市場にあり使い勝手の良い方を選ぶことが出来ます。
以上です。
アカチャンホンポと比較するならば、やはり西松屋は「衣料品を安く手に入れる」点で優れていると感じました。
そして、衣料品というのは新生児の一時期だけ使うものではなく、子供の成長に応じて長い間買い替えの必要なものになりますから、親の支出としてはかなりのウェイトを占めるのでしょう。まだ実感はないですけど。
このあたりが「西松屋最強」説を唱える親が多い所以なんでしょうかね。
なんだかんだで「経済的である」ということは非常に魅力であり、西松屋はこれを中途半端なものではなく、徹底して追及しているように思えます。
アカチャンホンポも西松屋もそれぞれに特長があります。
うまく使い分けてより満足のいく買い物ができるようにしたいですね。
では、また。
アカチャンホンポの訪問記はこちら
イオンモールにも行ってきました。
アカチャンホンポナイトツアー
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