こんにちは。ちゃはちです。
先日ついに父親になりました。ブログのタイトル通り40歳で初めて人の親です。オールドルーキーであります。
現在妻は入院中ですが、母子ともに健康なのでまずは一安心。記憶が確かなうちに出産までの経緯を記録に残そうと思います。
37週2日で破水 想定外でした
1月6日金曜日。僕は連休ですっかりなまった頭のまま、月初の繁忙期に突入していました。年末年始の休みはチャイルドシートを取り付けたり、マタニティフォトを撮りに行ったり、比較的ゆったりと妻とお腹の子供に向き合うことができました。
その分いざ仕事が始まると思うと「あー終わっちゃうなー」とさみしくなり、久しぶりに「仕事いきたくねーなー」という気持ちになっていたことは会社の人には内緒です。
妻は産休に入っていて、その日は持病の喘息(軽度ですが)の診察を受けるため、予約していた病院(産科とは別の病院です)に行く予定でした。しかし僕が仕事から帰ると…
「予約してたのに病院の手違いで予約がされてなくて初診扱い。えらい長く待たされたので明日の予約にし直して途中で帰ってきた」とご立腹。
「それは大変だったね…。まぁあんまりイライラするとお腹にも良くないし。」となだめようとしましたが、その後の病院の対応も良くなかったらしく、ついてない一日に妻のご機嫌はななめに傾いたまま。
近所の病院ではないので、余計な体力も使ってしまいお疲れの様子でしたが、この日は妊娠37週1日目。いよいよいつ生まれても大丈夫な時期に入っていたので、これまでとは違い多少の運動はむしろ良いことなのかも、なんて何となく思ってしまいました。
「初産は予定日より遅れることが多い」と聞いていましたし、直前の妊婦健診でもまだ出産の兆候は見られないとのことだったので、この時はこんなに早く事態が動くなんて思っていませんでした。
翌日は土曜日でしたが僕は出勤日だったので12時頃に床に就きました。妻は「もうちょっと調べてから寝る」と子供用の衣料を収納するボックスや、フロアマットなどを一生懸命ネットで調べていました。
ベッドに入りウトウトし始めた時、ふと気がつくと寝室の入口に妻が立っています。
「破水したかもしれない…」
と一言。
僕は半分寝ていましたのでその言葉を理解するのに時間がかかりましたが、覚醒するに従ってことの大きさに少しずつ気づき始めました。
「え?うそ??」
完全に想定外でした。勝手に「まだもう少し先だろう」と思っていました。おそらく妻も同様に。
心の準備が無いまま訪れた事態に、僕も妻も正直動揺していました。時刻は深夜1時半。夜中の寒さも手伝って身体が少し震えていたように思います。
マタニティタクシーで病院へ
「破水の疑いがあったらまず病院へ電話して指示を仰ぐこと」
両親学級でも言われていましたのでまずは妻が病院へ電話します。
状況の説明といくつかの質問に答えたあと、やはり「病院に来るように」指示が出ました。
破水は大量ではなく少し流れてくる程度だったようで、この時点では妻も破水かどうかの確証は持っていません。「病院に行って違ったらどうしよう」「止まってきた気がする」と本当に病院へ行くべきなのか迷いを感じていたようでした。
「違ったら違ったでいいからまずは行こう。勝手に判断するのは良くないよ」
と妻を病院へ行くように促します。
病院までの移動手段は登録していたマタニティタクシーを使うことにしました。自家用車でもよかったのですが、マンションの駐車場は機械式で出し入れに時間がかかることを考えると、家の中で出かける準備をしながらタクシーを待つ方が時間に無駄がないと思ったのです。
マタニティタクシーは登録制なのであらかじめ自宅の住所、搬送先の病院が登録されています。妻が電話をすると「10分ほどで向かいます」とスムーズに配車依頼ができました。
ここでも妻は
「陣痛ないけどマタニティタクシーを使ってもいいんだろうか」
と及び腰だったので
「違ったっていいよ。どっちにしろお金払うんだから!」
と「金さえ払えばなにしたっていい」みたいな、タチの悪いセリフで妻を促しましたが、やっぱりここはどう考えても使っていい場面だったと思います。
とり急ぎ着替えを済ませ、最低限の準備を整えます。妻はあらかじめ突然の入院に備えてカバンに入院セットをまとめていたので、準備自体はすぐに出来ました。心の準備は出来ていなかったものの、こういったところをちゃんとしているのは妻の偉いとこです。
ほどなくしてインターフォンが鳴りました。電話をしてから10分もかからなかったと思います。
モニターでタクシードライバーさんであることを確認し、マンションの正面に止められていたタクシーに乗り込みます。
ドライバーさんはベテラン風の男性でいかにも「タクシードライバー」といった感じで特別に愛想が良い感じではありませんでしたが、落ち着いた様子で行き先の確認と破水の状況を訪ねられました。
「首都高使いますか?乗ったら10分で着きますよ」
「使っちゃってください」
普段だったら絶対に高速は使わない道のりでしたが、少しでも早く着きたいという気持ちになっていたので生まれて初めての高速タクシー。
深夜の首都高は空いていて順調に流れていましたが、それでもいつもより病院が遠く思えました。今思うと必要以上にあせっていたのかなと少し恥ずかしいような気もします。
深夜の家族控室にて
病院に到着し入口の守衛さんに名前を告げます。話はちゃんと伝わっているらしく、すぐに産科のある3階へ通されました。
産科では夜勤の助産師さんが待っていました。名前を告げると「まずは破水かどうか検査しましょう」と妻は検査の部屋へ。
「ご主人はこちらでお待ちください」と通されたのは「家族控え室」という部屋でした。2人がけのソファーが2つ、テーブルを挟んで配置されている応接間のようなつくりでした。
ソファーに座り、扉が閉められ1人になった瞬間、今まで以上の不安が襲って来ました。
「37週に入ったばかりで破水。陣痛はない。これはどういう状況なんだろうか?」
「いや、まだ破水と決まったわけではない。だとしたら何なんだ?」
分からないことばかりなのでスマホで「破水」についてずーっと調べてました。1つのサイトだけではなくいくつものサイトを調べまくり出た結論は
「破水でも別におかしくはない。普通にありうること」
でした。
それでも控え室にいる間いろんなことを考えて不安でした。心配性なもので。とにかくお腹の子も妻も大きな問題がなければいいなと。
ここはキリスト教系の病院で、控え室にもそれを思わせるような絵がかけられていました。
普段は信心のない典型的葬式仏教徒の僕ですが、この時ばかりは厚かましくも、自然とキリスト教式に手を合わせていました。
検査が始まってから3、40分位だったでしょうか。結果は…
「やっぱり破水でした。奥さんはこのまま入院となります」
妻入院 夫帰宅 そして翌日
妻は分娩室(だったと思います)で横になっていました。傍らにはモニターがあります。この時は分からなかったのですが、胎児の心拍とお腹の張りを検知するモニターでした。
「陣痛はまだなので1日様子を見て、場合によっては陣痛促進剤を使ってお産を進めるかも知れません」
ということでこの日はそのまま入院して様子を見ることに。時刻は深夜3時半頃だったでしょうか。妻を病院に残し僕は1人で帰宅することになりました。
病院の外ででタクシーを拾い、帰路に着きます。運転手さんとは子供の話をずっとしていました。もうすぐ産まれるかもというワクワク感と、大丈夫かなという不安が入り混じって変なテンションになっていた僕。普段よりかなり饒舌になっていたように思います。
帰ってから再びベッドに入りますが、まぁ眠れません。こりゃもうしょうがないでしょと開き直って、これからのことを考えているうちに朝になりました。1時間位は寝たのかな…。ロングスリーパーの僕ですが、今回ばかりは寝不足で仕事に向かってもあまり影響はありません。 ウソみたいです。まぁ別の意味で仕事に集中出来てませんでしたけども。
この日は昼間にいったん職場を抜けて喘息の薬を届けに行きました。この時妻は特に状況に変わりはなく、陣痛も無いようでした。ただ気になったのは助産師さんが「赤ちゃんは元気だけど、ちょっと苦しい時間帯があったみたい」と言っていたとか。
「どういうことだろ?」と思いましたが今は特に問題ないとのことだったので、とりあえず仕事に戻りました。病院へは自宅からよりも職場の方が近いので、何かあった時は職場にいた方がすぐ行ける安心感があります。
夕方仕事を定時であがり再び病院へ。この時妻はモニターをつけて分娩室で横になっていました。陣痛は依然としてなく翌日から促進剤を使う可能性が高まってきましたが、子どもの心拍は比較的安定しているようでした。面会終了の時刻になり、僕は帰宅。すると翌朝妻からメールが…
「陣痛が進まないのは相変わらずなんだけど、モニターは常時つけることになりました。あと、帝王切開に転じることを想定して禁食になりました。」
これまで数時間おきに見ていた心拍を常時観察するということでしたのでかなり心配になりました。あまりいい状況じゃないのかな…。それにやっぱり帝王切開の可能性もあるのか…。そして再びメールが。
「促進剤開始しました。もし途中で赤ちゃんが苦しくなれば帝王切開に切り替えになります。」
一気に緊迫感が高まりました。実際には促進剤を使ってもすぐにお産につながらないケースもあるそうなので、まだ時間がかかるのかもしれません。でも気にかかるのは子どもの心拍と妻の身体。特別な事情が無ければ面会開始時刻は午後1時から。いつ呼ばれてもいいようにすぐに自宅を出て病院の近くで待機することにしました。
次回に続きます…たぶん…
続き書きました!↓↓
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