♬すとっぷ・ざ・し〜ずんいん・ざ・さ〜ん 夏よ逃げないでく~れ~
と言いながら冷房を多用して暑さから逃げまくっているちゃはちです。こんにちは。
はい。ということで夏カゼって辛いですね。
炎天下の中鼻水をすするとか、暑いのに寒気がするとか、夏モードの世界から取り残されたような感覚に心も削られます。不快指数も倍増ですよ。
もちろん小さな子供も例外ではなく、この時期に怖い「夏カゼ」と言われているものとしては…
1.ヘルパンギーナ
2.手足口病
3.プール熱
なんかがあります。
先日1歳の息子もヘルパンギーナにやられました。これがけっこう大変で…。
今回はヘルパンギーナにかかった息子の症状や経過について記録も兼ねて書いていきたいと思います。
※本記事に記した症状はあくまでうちの息子に現れたものです。ヘルパンギーナによるものと推測していますが、因果関係がはっきりしているわけではありません。「ヘルパンギーナに感染すると必ずこうなる」ということではなく、あくまで一例としてご覧ください。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もある。
ヘルパンギーナとは~国立感染症研究所HPより
ヘルパンギーナはエンテロウイルスによる夏カゼの一種で、熱やのどの痛みなどが主な症状です。水疱が口内の粘膜にできるのが特徴ですね。水疱とか絶対痛いやつじゃん。
麻疹やインフルエンザの様に重症化することは少ないようですが、小さな子供にとってはそれなりに辛い病気であろうことは想像できます。だって「痛い」んですから。
毎年夏場になると流行が始まるということですが、息子はいち早く感染してしまいました。若者は流行に敏感ダナー。
1日目:始まりは夜泣き?
日曜から月曜にかけての夜。一度寝付いた息子が激しい夜泣きで起きました。
夜泣き自体は珍しい事ではないですが、この日は何度も何度も夜泣きを繰り返しています。ひぇ〜。
そんなこんなで気がつけば朝。「なんだったんだろう」と心配ではあったものの検温をしたところ、特に熱はありません。
食欲もちゃんとあったので「まぁそんなこともあるかな」なんて思いながらいつもどおり保育園へ連れて行きました。
もうホントにそのあとは普段通り。園への送りは僕の担当ですが、着くころにはすっかり夜泣きのことなど忘れていました。
しかし、その日の夕方「息子の発熱連絡が保育園からあった」と妻よりLINEがありました。
保育園から連絡があったのはちょうど妻が仕事を終えるタイミングだったので、特に早退ということにはなりませんでしたが、熱は38℃を超えていたのでそのまま小児科へ連れて行きました。
この段階ではヘルパンギーナの主症状であるのどの水疱が見られません。
それでもお医者さんから「まだわからないけどヘルパンギーナの可能性がありますね」と言われました。
帰宅後は機嫌が悪く、夜も前日同様激しい夜泣きが…。
夜中に検温したところ39度オーバー。さすがにやばそうだなと解熱剤を使用しました。その後は薬の効果もあったのか、ようやく眠ってくれました。
やっぱり普段と違う様子の影には、体調不良のサインが隠れていることがあるんだなと痛感しました。ノドが痛かったのかな。気がつかなくてごめん。。。
2日目:食欲が…
翌日の朝、多少熱は下がりましたが、まだ保育園へ連れて行ける状況ではないと判断。
とりあえず僕が仕事を午前半休して、午後は実家からじじとばばに来てもらうことにしました。
2人に来てもらい、昼頃に僕が出勤するときには熱もだいぶ下がってなんか元気。「あれ、もう良くなりそうだな」なんて思ってしまいました。
ところがどっこい、そんな希望はあっけなく打ち砕かれ、その日の夜には再び熱が高くなります。
また食欲が減ってきて大好きなバナナさえも食べられなくなりました。
これまではどんなに熱があっても食欲だけは失わなかった息子だったので、ものすごく心配になりました。ドラえもんが目の前のどら焼きに一切手をつけないみたいな事ですからね。これは一大事だよ。
そして夜がふけるにつれ、「ぶっ、ぶっ、ぶぶぶぶぶぶーっ」とまるで仮装大賞の得点メーターのように熱が上昇。39度オーバーになってしまいました。
寝る前にふたたび解熱剤を使用しましたがそれでも寝苦しいのか夜泣きが頻発。のどの痛みがひどかったのかもしれません。
3日目:じんましんが出た!
翌日からは僕の仕事が繁忙期でどうしても都合がつかなかったので、妻が仕事を休んで看病してくれることになりました。頼んます…。
この日も日中熱が下がる時間帯があるものの終始機嫌が悪く、食欲も相変わらずありません。
唯一食べられたのがヨーグルト。さっぱりしたものしか食べられないようです。のどごしの問題かな。
すると夜になって息子の身体にじんましんが!
じんましんは断続的にあらわれますが、とてもかゆそうにして余計に眠りにくそう。引き続き熱も高かったので、この日も解熱剤を使用しました。
ヘルパンギーナの症状として「じんましん」なんてどこを調べても出てこなかったので「何か違う病気なんじゃないか」と心配になりました。
4日目:ヘルパンギーナ確定
木曜日になると熱が少し下がり始めましたが、まだ38度を超えることもあります。そして、相変わらずご機嫌ナナメ。食欲もありません。
かかりつけの小児科は水曜が休診だったので、この日に2回目の受診をしました。
喉を見てもらった結果水疱があることが確認されました。ヘルパンギーナ確定です。
息子が通っている保育園ではヘルパンギーナについては、インフルエンザのように医者の登園許可証は必要ありません。
しかし医者から「もう大丈夫」というお墨付きをもらった上で「〇〇先生に許可もらったよ」という届出を親が書かなければいけません。
また「水疱の影響が無くなり普段通り食事が取れること」も登園の条件でしたが、「1日2日で消えるような状況じゃないですね」という逆のお墨付きを頂いちゃいましたよ…。
ちなみにこの時じんましんの薬ももらったのでこの後は痒みに苦しむことは無くなりました。
小さい子の免疫機能は敏感なので身体のバランスが崩れた時にはこんなこともままあるそうです。
5日目:熱が下がり始める
金曜日になると熱は37度台になってきました。機嫌も徐々に回復してきたようです。
食欲も戻りつつありますが、まだ食べにくい食材は食べてくれません。でもなぜかシューマイはガツガツ食べてました。なんでだろ?
6日目:やっと解熱
土曜日。ようやく熱が平熱まで下がってきました。喉の痛みも和らいできたのか食欲も戻ってきました。
ただ喉を見てみると水疱はまだ少し残っている様子でした。
7日目:息子ほぼ回復も今度は…
7日目の日曜日には息子はほぼ回復しました。でもまだ水疱は残っているみたいです。
なんとか回復してくれよー、と願う一方で、あれ?今度は妻の調子が悪そうです。
「のどが最高に気持ち悪い…」
熱を測るととなんと39度オーバー!これはうつった?
8日目:妻本格的に罹患へルパン親子に
ちょうど三連休の週でこの日は祝日です。病院も通常はお休みですが、かかりつけの小児科の系列で休日診療をしているクリニックがあるので、妻の受診と息子の状況確認のため診察を受けに行きました。
まず息子の喉を見てもらいます…
「うーん。まだ少し残ってるねえー。」
まだ残ってるの?しつこい!明日大丈夫かな?
続いて妻の喉を見せます。
「あ、うつってますね」
やっぱり‼︎
ということで妻も解熱剤などを処方されました。
ちなみにヘルパンギーナには特効薬がなく、抗生剤などは効かないため基本的に自然治癒を待つしかありません…。
治るまでただ耐えるだけ。へルパン様はなんと無慈悲なのでしょうか。
9日目:ようやく復活!!
翌日。妻の熱はなんとか下がり仕事へ…。まだノドは辛そうでしたが、大人の場合には出勤は本人の判断で良いと医者から言われていました。もう休めないよ。。。って。そうだよね。すまない。。。
息子に関しては朝一で僕が再び半休を取って小児科へ連れて行きます。そこで問題ないと言われたらそのまま登園する流れにしました。
ダメだった時はまたジジババを頼ろう…。
結果は…
「もう水疱もありませんね。大丈夫です。」
とのこと。とりあえず良かった…。ということで、そのまま保育園へ連れて行きます。
1週間ぶりの登園なので「嫌がったりして」なんて思っていましたが、到着した時がちょうど午前のおやつタイム。
部屋に入るや、すぐさま「ヘイマスター!こっちに牛乳を!」とばかりに速攻で自分のイスにお座りしてました。いらぬ心配でしたね。元気になったんだなと実感します。
あーここまで長かった…
ヘルパンギーナの破壊力を舐めてはいけない
結局完治するまで1週間以上かかりました。それまでの風邪症状とは違い、息子にとってかなり辛いものだったと思います。高熱、ノドの痛み、食欲減退、おまけにじんましんまで…。
治癒するまで対処療法しか無いので、劇的に楽にしてあげられるようなことも出来ず、ただただ、可哀そうでいたたまれない気持ちで過ごした日々でした。
それに、ヘルパンギーナに限った事ではありませんが共働きの場合仕事の調整も大変です。結果的に妻に多くの負担をかけてしまいました。
まだ我が家の場合はわりと近くに両親がおり、いざという時には助けてもらえる環境ですので恵まれていると思います。もし、そうでなかったら…
共働き子育ての難しい部分をまざまざと実感します。この先もこんな事はまだまだあるんだろうな。うひぃ。
感染力も甘く見てはいけないですね。妻にもうつりましたし、僕自身も途中からノドの調子が悪く危うかったです。
実は息子が休んでいた間、保育園の同じクラスでヘルパンギーナによる欠席が多くなっていたそうです。
集団感染なんて言うと大げさですが、やはりこういう事は普通にある事ですね。息子も社会に出たのだなぁと実感します。嬉しくは無いけど。
もちろん普段から手洗いをしっかりするとか、不規則な生活をしないとか、気をつけるべき事は沢山あります。でもかかる時はかかります。親もそれ前提で日々を過ごさないといけませんね。
急に仕事を休まなければいけなくなったとしても、出来るだけ支障が無いように日々こなせるものは前倒しで進めておくことも必要かも。まぁ理想論ですけどね。実際はそんな簡単じゃないですよね。
ということでヘルパンギーナ、なかなかの曲者でした。「夏カゼ」なんて言われるとちょっと甘く見てしまいそうになりますが、冬のインフルエンザみたいにしっかり情報を仕入れたうえで、日々を過ごしていきたいものです。みなさまもお気を付け下さい。
では、また。
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