こんにちは。ちゃはちです。
子供が生まれると当然「抱っこ」をすることが増えます。
子供はもちろん親にとっても、特別な幸せを感じる時間ではありますが、これが長時間続くと特に我々のようなアラウンドフォーティ、正確に言えばオーバーフォーティーな親には、時に苦行となることも否定できません。しょうがないよ。辛いもんは辛いんだもん。
ということで体力の衰えがシャレにならない我々夫婦は、数ヶ月前にいわゆる「ヒップシート」というものを購入しました。
使ってみるとこれがなかなか良くて、今では様々な場面で活躍しています。
今回はそんなヒップシートの使い方や利点、欠点などについて書いてみます。
構造と装着の仕方
我が家が購入したのはポルバンのヒップシートです。
様々なヒップシートの中でも、最もポピュラーなものの一つだと思われます。
作りはこんな感じ↓
腰にはマジックテープとバックルで取り付けます。(使い込んでいるので毛玉が恥ずかしい)
前部にはポケットもついています。
腰にウエストポーチ(懐かしい!)の様に巻きつけます。モデルは我が家のミランダ・カーこと妻ですが、大柄な僕でも十分足りる長さです。ベルトもしっかりとした太さがあります。
この面に子供を座らせ、手を添えます。
こうすると何よりも腕が圧倒的に楽です。手は添えるだけですので上腕二頭筋に乳酸が溜まる感覚にさいなまれる事はありません。
前向きに座らせることも出来ます。
どちらも筋力をほとんど使いませんので長時間の抱っこでも疲労が少ないのです。
ヒップシートを使うシチュエーション
では、日常のどんなシーンでヒップシートは効果を発するのでしょう。我々が使っているシチュエーションはこんな感じ。
1.寝かしつけ
寝ぐずって抱っこをしないと落ち着いてくれない時、ヒップシートは便利です。
寝つきがいい子であれば少しの抱っこで済むかもしれませんが、うちの息子は0歳の頃からまぁ寝かすのに苦労しました。
ウトウトしてきたかなと思うとハッと目が開く…。そんなことを何度か繰り返してようやく眠りにつくのが普通でしたから、一度抱っこを始めると果たしてここから何10分コースになるのやら…。終わりの見えない戦い…。
ですので、抱っこで寝かしつけをしようと決めたならまずヒップシートを装着します。
これで長時間の抱っことなっても疲労はほとんどありません。また、腕で支えるより安定感があるせいか、寝つきも早いような気がします。あくまでうちの息子の話ですけどね。
ちなみにマジックテープをはがすときにバリバリと割と大きい音がしますので、取り外すのは別の部屋で行うのが良いです。
2.ベビーカーを嫌がる時の避難場所
休日にショッピングモールなどに行く時、我が家は基本ベビーカーで出かけます。だって楽だもん。
この時、終始機嫌が良ければ特段問題はありません。でも、退屈したりお腹が空いたり、若さゆえの理由のないイライラだったり、ご機嫌の雲行きが怪しくなる時があります。
そんな時のために我が家ではベビーカーのバスケットに必ずヒップシートを入れておき、ぐずってベビーカーから降りたがる時、サッと装着して抱っこに切り替えるようにしています。何なら最初から腰に巻いた状態の時もあります。
ぐずって抱っこを要求して来たらすぐに避難できるので重宝します。
3.動物園や水族館など
ヒップシートは前向きに座らせることもできるので、動物園や水族館など、抱っこしながら子供に見せたいものがある時にも便利です。
ベビーカーに乗せたままだと柵や水槽の高さで動物達が見えなかったりしますので、臨機応変に抱っこしたり降ろしたりできるのがすごく良いですよ。
美ら海水族館に行った時も活躍しました。
息子は以前よりも動物に興味が湧いてきたようで、そのうち外からトカゲやらカエルやら虫やらもお持ち帰りしてくるのでしょう。ひえっ。
4.自転車の乗せおろし
特にマンションなどの狭い駐輪場の場合、置き場から自転車を出す時って意外と時間がかかって大変だったりします。
うちのマンションの自転車置場も、自転車と自転車の隙間がギリギリどころか完全にぶつかる位のぎゅうぎゅうのパンパン。うまくやらないと引っかかってなかなか出し入れができません。キーッ!イライラするー‼︎
そんな中、言うことを聞いてくれる年齢だったら「そこで待ってて」と側に立たせていればいいですが、まだタッチが出来ないとか、常に自分の興味のある方向にしか動かないような年齢の場合、抱っこしながら自転車の出し入れをしなければいけない事もあります。
電動アシスト付き自転車なんかだと余計に重いですから、難儀します。
そんな時、ヒップシートを使えばヒョイと抱っこをした状態で自転車を出し入れする事ができます。
ただしこれには別売りのシングルショルダーが必要になりますので後述しますね。
ヒップシートの欠点
と、ここまでヒップシートの良いところについて書いて来ましたが、ここからは短所について。
短所1.両手が使えない
当たり前ですが座らせているだけなので、基本的にはどちらかの手で支えてあげていないといけません。瞬間的に手は離せるかも知れませんが、危ないです。
抱っこ紐のように両手を使いたい時には、ポルバンの場合別売りでショルダーストラップが用意されています。
使い勝手についてはこの後触れますが、ノーマルの状態では手がフリーにならないという事です。
短所2.腰に負担が集中する
腰に巻いて使うものなので、ノーマルの状態だと重さを腰だけで支える感じになります。
ですので普通の抱っこ紐よりも腰に重みを感じます。 あまりに長い時間だと負担がかかると思います。単純に僕の腰がアレなだけかもですが。
ずーっと平身低頭中腰で生きてきたんで。それでも丸腰で抱っこするより遥かに楽ですけど。
短所3.かさばる
子供を座らせる部分が固くしっかりした素材なので、収納や持ち運びの場面でそこそこかさばります。
容積的には抱っこ紐を丸めた時とさほど変わらないかもしれないですが、リーゼントのような「でっぱり」ができるのでカバンなどに入れても無駄なスペースができます。残念ながら日本のカバンのほとんどは、カチカチのリーゼントを収納する事を想定していないようです。
外にいる時はベビーカーのバスケットか、常に腰巻きがよろしいかと。
ちなみに今我が家で使っているピジョンのビングル は座席下の収納スペースが大きいので普通のリーゼントであれば2、3個、パンチパーマなら6、7個は収納出来そうです。
短所4.座る位置がズレやすい
子供を座らせる面はある程度の大きさがあり、安定感がありますが、当然子供はその位置でじっとしてくれているワケはありません。
また、支えているのは腰だけですので、歩いている中で少し傾いたりもします。
そうすると初めの安定した位置から少しずつ子供のお尻がズレていきます。
これを意識しておかないと、「いつのまにか不安定な状態になってた」なんて事もありますので、定期的に位置を直す事が必要です。
ちょうど緩くなってずり落ちそうなズボンの位置を直すようなストレスです。久しく感じてないけどね。
シングルショルダーがあるともっと便利
先ほど触れましたが、「両手が使えない」「腰に負担が集中する」といった短所を補う意味でも別売りの肩ベルト「シングルショルダー」があります。
シートのポケットを開けると中に接続用のファスナーとバックルがあります…
ここにシングルショルダーをつなげます。
こんな感じで繋がります。
これをたすき掛けすると、抱っこ紐のように両手が使えるようになります。
また、重みが肩にも分散するので腰の負担も多少やわらぐと思います。
前向きも可です。むちむち。
シングルショルダーを使わない時はクルクルと丸めてシートのポケットに収納できます。
また使いたい時が来たらファスナーを開けて取り出しスルッと肩にかけるだけです。
こんな感じでシングルショルダーを使えば、簡易的な抱っこ紐にもなります。抱っこ紐を装着するよりも早いですし、子供を乗せたままサッと装着することができます。
ポルバン購入以後、我が家では外出時に抱っこ紐をあまり持って行かなくなりました。
とは言えあくまでも簡易的な抱っこ紐代わりです。普通の抱っこ紐ほどの安定感は無いです。手が離せると言っても、前かがみになったりする時は抑えていないと不安。
初めから長時間の抱っこが想定される場合には、ちゃんとした抱っこ紐を用意した方が良いと思います。
ちなみにシングルショルダー以上に抱っこ紐に近づくであろう「ダブルショルダー」もあります。
こちらは使った事がないので何とも言えませんが、あくまで補助として使うのであればシングルで十分なのではないかと個人的には思います。お値段も少し高くなりますし。
まとめ
はい、ということでまとめです。
ポルバンのヒップシートは長時間の抱っこや、頻繁に子供を抱き上げたり降ろしたりする時に重宝するグッズです。
寝かしつけや子供がぐずった時、また、ベビーカーでの外出時の補助としても便利です。
一方で両手が使えない点や腰に重さが集中する、座る位置がズレてくるなど、単体で通常の抱っこ紐の代用とする事はおススメできません。
別売りのシングルショルダーを装着すれば、通常の抱っこ紐ほどではありませんが、ある程度両手が自由に使えるようになりますし、腰への負担も分散します。また抱っこ紐に比べて装着が簡単なので、利便性が高まります。
育児で消耗されるのは時間、精神、そして体力。これらを少しでも楽にするためにある程度道具に頼るというのは悪いことではないと思います。
抱っこ紐の完全な代替品とはなりませんが、ベビーカーを中心に外出する事が多い方には便利だと思いますよ。
では、また。
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